津波の記憶を刻む文化遺産 -寺社・石碑データベース-Cultural Heritage Sites Possessing Memories of Tsunamis: Database of Temples/Shrines and Stone Monuments

神社/Shinto shrine 碑/Monument
里改田琴平神社玉垣地震碑

所在地location高知県南国市改田

津波の年代Year of the tsunami1854年(安政元年)

琴平神社

撮影日:2017-11-13 11:18:00 Date the photo was taken

  • 里改田琴平神社玉垣地震碑
  • 里改田琴平神社玉垣地震碑

碑文 inscription
玉垣地震碑
碑文縁起(表)Inscribed history (front)
安政五戊午歳三月吉辰 嘉永の初風雨序を失ふ事打續たりしか同七甲寅年十一月四日巳刻地震せしか共させる大震にもあらさるに潮狂ひて漁の妨と成ぬるを海人等何のこゝろなく翌五日に至る 天晴雲なきに申の上刻大震して地裂山崩内にしては棟にしかれ外にしてハ石にうたれ所に頼てハ回祿起りて人家寳藏まて烏有となるをしむへし寳財名器一時に灰となりしことを 親を尋ね子を求る聲山野にミち〱て三峡の悲猿を聞よりも猶はらわたをたてり酉の下刻に至り坤の方より海潚うつまき来り其勢に当れる所いかなる柱礎と云共たまりえす忽 平砂となり田園は沈没して黿鼉の栖となる嗚呼恐へし天地も数ありてや此歳 寳永の変より一百四十八年に當れり諸國にもかゝる震災ありとて十二月に 安政と目出度改元あらせらる其後三四年の間日夜の震数を しらされとも海潮の氾濫はふたゝひなかりき此変に當て甲は燼と 成り乙は魚と成へきを此御神の恩頼を得て免るゝ事を報し 奉らむと此玉垣をものし且此よしを鏤て後世覚悟の 一助共なさはやとの人々の志願を需に應して七十五老漁橘重得謹記
碑のある神社縁起 History of shrine
地元では「十市の金毘羅さん」として知られる神社で、琴平山の頂上にある。天智天皇が五穀豊穣と国民の幸福を願い黒田郷に黒崎の宮を建立した事に端を発し、その後黒田郷は海に没し浜改田に移ったとされ、寛永18年に現在の里改田に移築されたと伝えられている。*南国市観光協会の記事を基に作成
災害名称 Disaster name
安政南海地震
建立時期 Construction period
1858年(安政5年)
関連情報 Related information
地震津波碑デジタルアーカイブ:http://www.jamstec.go.jp/res/ress/tanikawa/gallery/kochi/tanezaki-kubo.html
参考文献 References
木村昌三・小松勝記・岡村庄造、南海地震の碑を訪ねて、2002年、毎日新聞高知支局

緯度・経度情報Latitude/Longitude

関連する寺社・石碑を探す