津波の記憶を刻む文化遺産 -寺社・石碑データベース-Cultural Heritage Sites Possessing Memories of Tsunamis: Database of Temples/Shrines and Stone Monuments

震災遺構/Disaster Remains
命のらせん階段(旧阿部家自宅)

所在地location気仙沼市内の脇2-133-1

津波の年代Year of the tsunami2011(平成23)年3月11日

命のらせん階段(旧阿部家自宅)

撮影日:2024-01-12 08:42:55 Date the photo was taken

  • 命のらせん階段(旧阿部家自宅)
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碑文 inscription
株)阿部長商店ホテル観洋創業者宅(民間震災遺構) 地域生民を救った「命のらせん階段」
碑文縁起(表)Inscribed history (front)
説明版より

気仙沼市、南三陸町はじめ石巻市、大船渡市で水産業と観光業を営む
株式会社阿部長商店。創業者であり会長の阿部氏は気仙沼市
内の脇地区にあった自宅に東日本大震災の5年前、後付けの工事で
らせん式の外階段を取り付けました。
内の脇地区は高台の避難場所も遠く、すぐには逃げられない地域のため、
この地区の高い建物だった自宅の屋上に住民が避難する目的で階段を
取り付けました。
3回ほど地域住民の方々と避難訓練も行っていた結果、当日は約30名が
屋上で大津波から命を守ることが出来ました。
(英文)
阿部茶見氏は自身が1960年5月のチリ地製津波で多くの人命が失われ、
そして東日本大震災で繰り返された悲しみをもう二度と繰り返したくないという
気持ちで震災の教訓を語り継ぐため、自宅を震災遺構として残すことを決断
しました。自助・共助の教訓として、命を守ることの大切さを伝えるためにこの
場所は多くの方に訪れていただき、さらに伝え広げていける場所になることを
願っております。
三陸地域の水産業の振興だけでなく、観光業を創業し地域と共に歩んできた
阿部見氏のメッセージは震災伝承だけでなく、未来へ語り継がれていきます。
(英文)
「苦難の中で何を学ぶかそれが人生を大きく左右する」
災害名称 Disaster name
東日本大震災

緯度・経度情報Latitude/Longitude

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