津波の記憶を刻む文化遺産 -寺社・石碑データベース-Cultural Heritage Sites Possessing Memories of Tsunamis: Database of Temples/Shrines and Stone Monuments

記念像/Commemorative statue
みちびき地蔵

所在地location外畑33

津波の年代Year of the tsunami2011(平成23)年3月11日

みちびき地蔵

撮影日:2025-09-28 13:48:47 Date the photo was taken

  • みちびき地蔵
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碑文縁起(表)Inscribed history (front)
2011年3月11日に発生した東日本大震災の大津波により、この地に
あった「みちびき地蔵(3体の木製)」はお堂と共に流失してしまった。
みちびき地蔵は白幡高氏(韮の脇)宅の氏神様である。そのことを知った
気仙沼大島観光協会(会長白幡昇一)が韮の脇家に再建の申し出を行い、
渡邉眞紀氏(三陸新報社専務)の協力のもと、全国の方々の心温まる
ご支援により再建を果たすことができた。
このお堂は京都府綾部市で三代続く宮大工「近江工務店」によって
建造され、大型トラックで大島に運ばれ建立された。
みちびき地蔵堂再建にあたっては全国の方々のご寄附、特に京都府
綾部市民の方々が市を挙げて募金を実施、実に約3,000名に及ぶ善意の
浄財があった。このお堂の中にはご寄附をいただいた約3,000名の
綾部市民のメッセージが「タイムカプセル」として納められている。
また、木製の3体の地蔵は小学生のとき父親を亡くし、供養のため中学
校から仏像を彫り始めていた大島高井「丸生」の小野寺佑紀さん(当時
大学在学中)が善意で製作してくれた。また、建設費用捻出のため
「みちびき地蔵絵本」を5,000冊出版、自費出版ながら、ほぼ完売した。
寄附金芳名
渡邊みちよ様(千葉県成田市)
熊谷すん子様(気仙沼市・宮古屋)
綾部市民の方々(京都府綾部市)
みちびき地蔵絵本製作協力    福井光様(和歌山県在住)
                渡邊眞紀様(三陸新報社專務)
                渡邊龍太郎樣(東京都在住)

                      気仙沼大島観光協会
碑のある神社縁起 History of shrine
みちびき地蔵
気仙沼大島では、これから亡くなる人の魂(たましい)がその前日に「みちびき地蔵」
の前に現れるという伝承がありました。亡くなった後に天国に導いてもらえるよう
挨拶に来るのです。ある日、地蔵の近ぐを通りかかった母子が、数多くの村人や家畜
の魂を見かけて驚きます。家に戻った母子はその出来事を父に報告するものの、父親
はそれを言じようとしません。
その翌日のこと。浜辺ではこれまでに見たことのない引き潮が起こり、村人は海藻
をとって楽しんでいました。ところが、まもなくして、水平線のかなたから巨大な
津波が押し寄せて来る様子が見えたのです。急いて松山に登って逃げた親子3人は、
危うく難を逃れました。しかし逃げ遅れた61人の村人と6頭の牛馬が亡くなって
しまうのです。ここにいたって親子は、前日に見た魂が本物だったことを確信したの
でした。
みちびき地蔵には今ても花や線香が絶やされないと言われています。
                            気仙沼大島観光協会
災害名称 Disaster name
東日本大震災
建立時期 Construction period
2012(平成24)年10月25日
関連情報 Related information
https://blog.goo.ne.jp/akazara_boy/e/ed6db999f491b81872f85faae553863f

緯度・経度情報Latitude/Longitude

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