津波の記憶を刻む文化遺産 -寺社・石碑データベース-Cultural Heritage Sites Possessing Memories of Tsunamis: Database of Temples/Shrines and Stone Monuments

記念像/Commemorative statue
五十鈴神社恵比寿像

所在地location 宮城県気仙沼市魚町2丁目6-7

津波の年代Year of the tsunami2011(平成23)年3月11日

五十鈴神社恵比寿像

撮影日:2022-08-06 18:11:12 Date the photo was taken

  • 五十鈴神社恵比寿像

碑文 inscription
恵比寿様
碑文縁起(表)Inscribed history (front)
<body> <p> 気仙沼湾神明崎恵比寿像<br> この三代目となる恵比寿像を制作された翁観二氏は、奉納式にあたり「大海を眼前に立つ三代目恵比寿像が人々に親しまれ、末永く気仙沼市と、市民の方々を、そして行き交う漁船の繁栄を見守り続けますように」とのメッセージを寄せられた。大漁と航海安全は、気仙沼市民の絶えざる祈りである。ここ神明崎の恵比寿像には次の来歴がある。</p> <p> 初 代 寄進者六十八名により昭和七年(一九三二年)に建立。恵比寿像としては珍しい「立ち恵比寿」で、これは、港を行きかう船に「行ってらっしゃい」「おかえりなさい」と呼びかける姿であるとの説が伝承されている。<br> 昭和十八年(一九四年)、太平洋戦争の金属回収により供出。<br> 像は失われたが、台座には二代目建立までの間、龍神様の祠が鎮座した。</p> <p> 二 代<br> 初代の像の復元のため世話会が昭和六十三年(一九八八年)に建立。<br> 初代と同じく「立ち恵比寿」であったが、釣り竿を持つ右腕を大きく振り上げる姿となった。平成二十三年(二〇一一年) 三月十一日、東日本大震災が発生。押し寄せた津波により像は流出。ボランティアによる捜索が重ねられたが不明となった。令和元年(二〇一九年)十二月、神明崎浮見堂の再建工事に際し海底にて発見され、現在、五十鈴神社境内に置かれている。</p> <p> 三 代<br> 二代目が海底に発見されるより前、平成二十九年(二〇一七年)に有志が建立委員会を設立。<br> 像の制作を、郷土の先人の像を数多く手がけられている翁観二氏(東京京都豊島区)に依頼。<br> 令和二年(二〇二〇年) 一月に建立施工。五月三十日に奉之式を斎行。姿は、初代、二代と同じく「立ち恵比寿」であるが、三代目は右足を強く踏み出している。初代、二代は左手に鯛を掲げていたが、三代目は気仙沼の魚(カツオ)を抱きかかえている。大らかなお顔はまさしく恵比寿顔だが、より親しく明るく、港の人々に語りかけ、海と生きる気仙沼を見守っている。<br> 銘板「恵比寿様」は、気仙沼市長菅原茂氏の揮毫。</p> <p> 三代目建立にあたり、エビスビールのご縁により多大なご講師を賜りました札幌ホールディングス株式会社様をはじめ、ご奉賛を賜りました多くの市民の皆様、関係団体の皆様に衷心より感謝申し上げます。<br> <p> 令和二年七月二十三日<br>   気仙沼新明崎三代目恵比寿像建立委員会 白井 賢志 菅原 茂    菅原 昭彦<br>                      加藤 紀夫 斎藤徹夫   佐藤亮輔<br>                      森 雅志  臼井壮太朗  加藤正禎 </p></body></html>
災害名称 Disaster name
東日本大震災
建立時期 Construction period
2020(令和2)年7月23日

緯度・経度情報Latitude/Longitude

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